男達のイブ。

今宵は聖なるイブの夜。世は男と女がガチに交え、リングとなるラブホは満室御礼だらけである。クリスマスは祝う余裕のある方が祝えばいいので、余裕の無い私は勿論ネカマ。イブに働く悲哀は全く無い。私にとっては金曜日に働いているというだけのことだ。それにしても、何故クリスマスよりもイブの方が盛り上がるのだろう?
もし、私にクリスマスを享楽できるほどの余裕があったとしたらどう過ごしたいか考えてみた。恋人と共にというセックル至上な考えは全く浮かばない。気の合う友達とアットホームにパーティーがしたい。みんなで色々持ち寄って、ワイワイ過ごす。その方がずぅっと楽しいと思えるのだ。一体、幾つになった時に私はクリスマスを祝えるのだろうか?正直、クリスマスへの憧憬があまり無いので祝う気があるかどうかも甚だ疑わしい。SHIBAD君の言葉を借りるならば、25歳を超えたら、男にクリスマスなど必要ないのだ。
まだ見ぬクリスマス幻想を抱えた恋愛障害者達の相手を、たくましき毒男達の手で次々と打ち砕く作業を続けるネカマ中に、珍しく夜勤参戦した「詐欺で飯食う法律家志望」、主任・宮本君が粋な計らいでクリスマスケーキを1ホール買ってきてくれ、男6人でささやかにクリスマスを祝い、食す。宮本君、ご馳走様でした!