2005年度始動。

今日から新年度。日本人に馴染んだ、新たな始まりの時である。桜の開花もこの新たなスタートにぎりぎり間に合い、いよいよ春本番だ。
この仕切りに合わせて、新たな生活を始めることになんとか間に合った。ギリギリセーフといった感じだ。


新たな生活への準備として、ここ1週間位は意図的に午前中に起きる昼型生活に努めているのだが、体調がすこぶる良い。食欲もあるし、寝起きもいい。夜にはしっかりとした眠気が来る。こんな当たり前のことが、不摂生を重ねて乱れきった生活中は希薄であった。
そんな準備を重ねて新生活をスタートさせたのは昨日。昨日と今日の二日間、朝の10時から昼の3時まで派遣のバイトに備えての研修を受けてきた。私にとっては、お昼の、開かれた社会への研修とも言える。二日とも8時30分に起床し、遅刻することなく無事に研修を終えられたのも、先週から予行として午前中に起きる生活リズムを意識的に遵守してきた賜物だろう。


場所は派遣会社の入っている新宿住友ビル。共に研修を受ける12、3人は男女比は4:6で女性が多く、年齢は主婦の方を除くと皆私より年下で、現役大学生や、この春卒業した20〜22才位が多くを占めている。
研修を受けるのは、皆私と同じくアルバイトで服装は自由なはずなのだが…男は私を除いては皆スーツ姿。これにはびっくりした。研修の要項にも服装は自由と確かに書いてあるのに、だ。私だけがやたらとカジュアルなロン毛、集団の中の違和である。会社の社員は勿論、スーツ姿。明らかに浮きまくりだ。
皆にこやかで温和、さわやかでいい人ばかりである。個別に話したりは全くしていないので、あくまで印象である。つまり、みな好印象。陰陽で言えば、陽である。日陰者の私にはその耀さがまぶしかった。
社員も研修生も、話していると視線が合う。合った視線を外そうとしない。照れる。チクリと痛む。
研修は、社会人としての心構えや、ビジネスにおいての言葉遣いなどの社会人としての基礎である。講師を務める社員は明るい笑顔で親しみやすく、成功哲学の本のなかにあるりそうな文言を話す。ポジティブ全開だ。曇りは無い。ザ・正論、である。こういう空気の中で働いていくのだと思うとなかなか大変だ。でも、研修でも言っていたが、人間は印象で判断される。大切なのは、挨拶と笑顔と言葉遣い。それだけやっときゃなんとかなると思っている私の考えは間違いではないようだ。なんとかサバイブできるだろう。


週明け、派遣先の社員と面接をしてから本格的に仕事が始まる。挨拶と笑顔と敬語で乗り切ってやるさー。