ロマンティック ナンバー70

大きな慈愛に満ち溢れた肥沃な大地に生まれた、私は地球の子なんだ。


そんな思いが柔らかなあたたかさで私を包む。そんな夜であった。
今日はネカマ休日。10月20日の日記にも書いたが、BLUE NOTE TOKYOでのFERTILE GROUND来日公演に行ってきたのだ!日本で初めてFERTILE GROUNDが紹介されたのは、UKのCOUNTER POINTからワールドリリースされた「PERCEPTION」。名刺代わりとするにはあまりの完成度の高さを誇るこのアルバムを聴いて以来、私の中でのJAZZの捉え方というのは少し変わった気がする。一聴した途端、すぐに彼らの音楽の虜になっていた。2001年の夏のことである。
それから3年。ようやく生のFERTILE GROUNDに出会える時が来たのだ。ミュージック・チャージは7350円。クラブライフに慣れた私にはお高い値段だと思ったのだが、それ以上の価値が彼らにはあると信じて疑わなかった私は間違っていなかった。素晴らしいライブアクトであった。先日リリースしたばかりのアルバムの曲を中心としながらも、以前の作品のナンバーを織り込んだ構成。中でも圧巻だったのは、「Be Natural」。驚異的なリコンストラクションで、リーダー格・JAMES COLLINSのキーボードとMARK PRINCEのドラムパートが延々と盛り込まれ、それはJAZZ特有のシリアスさとトリップ感を与えるものだった。他の曲でも、他のメンバーのソロ・パートを随所に盛り込み、個々の演奏能力の確かさを証明した。その個々の重なりがずば抜けた完成度を以って会心のライブステージとなったのだ。そして、佳境に演奏され一際眩しく輝いていた最新アルバムのタイトル・チューン「Black Is...(Beautiful)」。ブラック・プライドを抑制を効かせながら高らかに謳い上げるボーカル・NAVASHA DAYAの声は美しく、静かに、私の心を震わせた。奴隷というあまりにも暗く辛い過去を背負い、今でも差別に苦しむ黒人達。それは私なんかじゃ到底理解できないような辛く暗いものだろう。そんな苦しみをネガティブに捉えずに、忘れることなく「受容」し、他者を「慈悲」心で愛しむ。私の10メートル先で歌うブラックガールは「your are beautiful」とも歌う。我々に向けて。全ての違いを大きな「慈愛」で「受容」する彼らの精神を感じた私は、知らぬうちに涙をこぼしていた。彼らの望む「世界」と私の望む「世界」は、きっと同じであると実感したのだ。うまく言葉に出来ない。ただ、私という一つのアンテナはこういうものをキャッチし求めているのだという実感なのだ。
彼らの大きな愛に満ちた至福のライブは、全編に渡ってピースな空気に満ちていた。あっという間の1時間30分は忘れることの出来ないものであった。本当に素晴らしい演奏、本当に素晴らしいメッセージ。言葉を重ねる度に真意から遠ざかってしまいそうでイヤになる。伝えたいと思う本当の気持ちを言葉にすると、なんでこんなにも陳腐な言葉になってしまうのだろうか。私の言葉で伝えられる何倍も、本当に、本当に、FERTILE GROUNDのライブはすごかったんだ!ラストにメンバー紹介をするNAVASHA DAYAが「My husband, James Collins!」ってアナウンスしている姿はとても愛らしかった。結婚おめでとう!って心から思えたんだ。こんな状態ってめちゃめちゃ素晴らしくない?そんな思いで胸いっぱいにしてBLUE NOTE TOKYOを後にした。今回初めて来たのだが、すごくスマートなところで好印象。ただ、やっぱり踊れないのはちょっとだけじれったかったなぁ。でもまた来たいと素直に思えた。JAZZ最高!!!


最新アルバム「Black Is...」(Blackout Studios Inc)の先行シングル曲「LIVE IN THE LIGHT」の対訳を紹介したいと思う。

リヴ・イン・ザ・ライト




この人生が天国なら
私たちは星のように生きられるだろうか
これはいつもの教訓
光の中でいきるための


私たちは生き続けていく
よりよい生活は遠くにあるのだけれど
毎日星に祈りを捧げる
星へ帰っていく道を見つけるために
心を癒さなければならないときに


この人生が天国なら
私たちの生き方が 私たちのすべて


だから道を見つけなくてはならない
今日こそ愛の光をともすために


光の中で生きよう
光の中で生きよう
リヴ・イン・ザ・ライト


戦争を止めよう 貧困を止めよう
平和のために立ち止まろう
銃弾を止めよう
ブッシュを止めよう
野獣を止めよう
愛のために立ち止まろう 嘘を止めよう
喧嘩を止めよう
死を止めよう 憎しみを止めよう
光の中を生きよう


太陽の中で踊っている私たちが見える
空を見上げている
みんなの中に神が見える
一緒に並んで歩いている
壁を通して私たちが見える
星の中に私たちが見える
すべての夜に愛が見える
みんなの心の中に平和が見える







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