「電車男」読了。
感想から言うと、激しくオモロ。
掲示板のカキコがそのまま使われており、一見したときにはこの書式で果たしてハマれるのか疑問であったのだが、実際読み進めるとあっという間に引き込まれている自分がいた。
2ちゃんねると言うと、諧謔と嘲笑と悪意が渦巻くというイメージが浮かびがちなのだが、ここでは驚くべき連帯感、そして友情が芽生えている。そして、それは読み手である私にも伝染するのだ。
電車男とエルメスの純愛ストーリーであり、お互いの顔も知らない独身男同士の2ちゃんねるで結ばれた友情ストーリー。私は何度か目頭が熱くなった。
これが文学であろうがなかろうが、自作自演の虚構であろうがなかろうが、WEB上に無数に存在する掲示板で、一人の青年を助け合い、励まし合い、協力し合う。それを力に、初めての恋愛に果敢に挑む。善意の連鎖がノンフィクションとして綴られていることに、強く感銘を持ったのだ。
善意は伝染するのだ。
電車男キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!
- 作者: 中野独人
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/10/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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