第132回直木賞・芥川賞受賞作品発表。

直木賞角田光代氏「対岸の彼女」。
正直、この人にあまり興味が無いのでどうでもいい。
気になるのは「グランド・フィナーレ」で芥川賞を受賞した阿部和重氏である。
所謂J文学と呼ばれることの多い阿部氏の作品に10代後半に触れて以来、阿部作品独特のトリップ感のファンなのだ。
「インディビジュアル・プロジェクション」で衝撃を受け、続いて「無情の世界」、「ニッポニアニッポン」と読み耽り、瞬時に映像を想起させる描写と緻密なストーリーテイリングで、危機的状況で狂気に駆られた人間をスリリングに描く作品群にヤられっぱなしなのである。
上下巻にわたる長編小説「シンセミア」もまだ読んでいないので、「グランド・フィナーレ」発刊前にそちらも読了しておきたいなぁ。


禁欲宣言をした途端に溢れ出す物欲・・・う〜ん。辛抱辛抱。
欲しがりません、勝つまでは。

インディヴィジュアル・プロジェクション

インディヴィジュアル・プロジェクション



無情の世界

無情の世界



ニッポニアニッポン

ニッポニアニッポン



シンセミア(上)

シンセミア(上)



シンセミア(下)

シンセミア(下)