ロマンティック ナンバー28

一日空きましたが、なにはともあれ更新せねば…
何を書こうか…
そういえば、つい先日エイベックスのお家騒動が話題になった。ワイドショーではあゆの影響力についての報道に終始してるが、簡単に説明すると…


取締役であり、会社設立の立役者でもある専務取締役松浦氏と、エイベックスの100%子会社でアーティストが多数所属するプロダクション「アクシヴ」社長でもある専務取締役千葉氏の辞任。
7月30日の取締役会に於いて、千葉氏が以前から行っていた利益相反取引が問題になるとして、同氏の解任解任決議案が承認され、その後松浦氏から経営方針について見解が異なるとの理由により依田代表取締役会長に対する解任動議が提出されるも否決された。これを受けて両氏が同日に一身上の都合により辞表を提出したという経緯。

浜崎あゆみをはじめ、多数のアーティストが松浦・千葉両氏擁護を表明するコメントを発表。

松浦・千葉氏辞任報道の2日後の8月3日、松浦・千葉両氏の復帰が決定。依田代表取締役会長が退任表明。名誉会長に就任。
という流れだ。


やれインサイダー(株価操作)だ、やれクーデターだ、やれ八百長話題作りだ…と、ネット上などで話題になっているが、まぁ、エイベックスなんて金権主義のファックなレコード会社がどうなろうと知ったこっちゃない。ファックだ。
ファックだ!
ただ、エイベックスに関しては見逃す事の出来ない点が多い。これはハッキリとした認識を持っておかねばと思い、こんな時事ネタに言及しているのだ。
それは音楽を愛する者として考えるべき問題だ。
二点ある。


CCCD(コピーコントロールCD)の導入をいち早く行ったのは、エイベックスである。
あくまで感情論でしかないのだが、エイベックスが先陣を切ってCCCDを導入したというのが減少しているCDセールスへの対応としか思えない。もちろん、違法コピーによって音楽業界が打撃を受けているのは紛れもない事実であろうが、エイベックスが売り上げ至上の極みであると思っている僕には許せないものがある。しかも、この動きに促される様に他のレコード会社でもCCCDを導入しつつある。
ただ、このCCCD論争は非常に根の深い問題であるので一概に存在の善悪は言えないものであるという認識ではいるのだが…
そもそも、CCCDは規格上からしても音楽CDではないのだから…

CCCD問題という賛否両論飛び交う難解な問題を論じ、結ぶ力はない。この問題について掘れそうなサイトを張っておくので、参考にして考えて頂きたい。



CCCDに関するニュース記事。アーティストやコラムニストの発言、レコード会社やオーディオメーカーの発言も整理されています。

コピーライター・エッセイストである糸井重里氏のサイトでも言及されています。氏のサイトは面白いので良くチェックしています。

モバイル関係のサイトのコンテンツです。CCCDに限らず著作権問題などにも触れています。






そしてなにより憤るのは、輸入盤CD規制問題である。悪法以外の何ものでもない。
この悪法の大義は、アジア製の邦楽CD還流防止である。しかし、日本国内で還流したCDが一体どれほど流通しているのだろうか?法改正してまで食い止めるべきものなのだろうか?ならば、還流CDに限定した措置で事足りるのではないか。並行輸入CDまで規制可能にする必要性がないのは自明である。
平行輸入が制限されると、洋楽リスナーは国内盤の購入を余儀なくされる。その国内盤は再生すら安定しないCCCDが多くを占めることになるのだ。
CDの売り上げは国内レコード会社へ、果てはライセンス元である海外メジャーレーベルへと流れる。インディーズ・レーベールのアーティスト元へ辿り着く利益は搾取された残りのみ。これは最早、市場独占と変わらない事態だ。自由市場原理は踏みにじられ、我々消費者の選択権は剥奪される事になってしまう。
なぜ輸入盤CD規制問題と、エイベックスを結び付けて論じているか…誤解を恐れず言おう。輸入盤CD規制法案を推し進めたのは、日本レコード協会会長・エイベックス代表取締役会長であった依田巽を中心とした権力なのである。国会内の審議会に出席し、法改正の必要性を訴えたのも依田巽なのである。一部の権力の利益の為よってこの国は動かれ、国民は蔑にされるのだ。
この法案は6月に既に可決されてしまっており、来年度に法改正は施行されてしまう。反対運動は既に起こっている。一体何が出来るのか。私も、この問題は掘っていかねばならないと思っている段階に過ぎない。まだまだ知識も足りない。ただ、このまま見過ごしてはならないという思いは、非常に強く心にあるのである。こちらにも関連のサイトを張っておくので、是非考えてみて頂きたい。







青山LOOPにて開催している我がイベント「STOIC」HPの【SILLY COLUMN】でもこの問題には触れているので、宣伝がてら…